自己破産を選べなかったあの時

ABCの人生

こんにちは、ABC(あべちゃん)です。

事業に失敗して2000万円の借金を背負うもなんやかんやで完済し、今は家族と平穏な日々を楽しむ元公務員です。

ここでは、そのなんやかんやについて触れたり触れなかったりします。

これを読みに来てるってことは、YouTubeを見てたら借金減額診断のCMばっかり流れてきてgoogleって怖っ!、て思わされてる方々なんだと思いますけども。

今回はあのギリギリ生き残ってた時代に思いを馳せてみようかな、と思います。

あの頃はほんとになんで生きてるのかが不思議なくらいやった。そんな頃のお話。

はじめに

「もう、自己破産するしかないか」…そう思った夜が何度もあった。それはもう、数え切れないほどに。

公務員を辞め、自由に生きるぞと飛び出した僕が、あっという間に借金2000万円を背負うことになった。

逃げ道も、助けも、何ひとつ見つからない。あなたやったらこの局面どうする??たぶん自己破産か死ぬかのどっちかなんとちゃうかな。

ABCもさ、何度も何度も脳内に過ったんよ。でも選べなかったんよ。

借金まみれの生活

自由に生きようと仕事を辞め、夢を追いかける中で、気づけば貯金は底をつき、カードローン、消費者金融、知人への借り入れ……気づけば借金は2000万円。わお。

逆に感心したね。よくこんなに借りれたな、と。

毎月の返済額だけで10万円を超え、あばばばば状態。

それでも

「なんとかなるやろ」

と自分に言い聞かせ、働いては返し、口八丁手八丁、あの手この手でお金を作ってた。

泥沼というにはヌルいくらいの沼にはまってた。

自己破産という選択肢

もちろん「自己破産」という言葉は何度も頭をよぎった。

後半は過ぎりすぎて通常攻撃みたいな面して選択肢におった。

YouTubeにめちゃくちゃ借金減額診断のCMが流れてきた。ネットで調べたら「自己破産して楽になった」「もっと早く決断すればよかった」なんて言葉も並んでいた。ほぅ。

でもな、どうしても選べへんかってん。なぜ、自己破産を選べなかったのかだって選んでもどうせしんどくなるって分かってたから。

いや、というのもね、親父もね自己破産してたんよ。ABCの幼少期に。

で、幼心に

「あぁ、しんどそうやな」

って思ってたんよね。これが負けか、って。

“負け”を認めたくなかった。負けを認めてしまった後の人生は心の拠り所がない。なにを希望にして生きればいいのか分からない。そういう未来が見えた。

夢に破れ、借金を抱え、ここまではまだいい。いや良くないけども。良いとさせといてくれ。

自己破産、これはある種の負けを認める行為だと考えていた。負けを認めなきゃどこかで「まだ取り返せる」と思っていた。

根拠なんてなかった。でも、“もうちょっとだけ頑張れば”という希望をなぜか捨てられなかった。

あの時を振り返って思うこと

今、なんとか借金を完済し、自分の力で生きている。だからこそ思う。

あのとき、自己破産をしなかったことは、正解でも間違いでもなかった。

ただ、「自分で何とかしたい」と心の奥で思っていた、ただそれだけ。

その意地や捨てられなかった希望が最後の最後で僕を支えてくれたのかもしれない。でも、これはABCのケースであって、自己破産を選ぶことが“悪”というわけではない。

むしろ、正しい決断で人生を立て直す人だってたくさんいる、と思う。

もし、あなたが今悩んでいるなら借金、破産、再スタートどれも他人事じゃない。

ABCもそこにいたからこそ、言えることがある。

「どんな選択をしても、人生はやり直せる」

「立ち止まっても、逃げても、倒れても、また歩き出せる」

大事なのは、

「選んだ道をどう正解にするか。」

世間はこの結末にしか興味がないのだ。

おわりに

あのとき、自己破産をしなかったABCは、別に強かったわけじゃない。ただただ、必死やってん。

怖くて、情けなくて、でも諦めるのは無理。負けなんか認めない。それがABCやってん。

あなたにはあなたの勝ち方があるでな。お互い頑張ろうな。

ほな!

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